トイレの換気扇が古くて音がうるさい。
吸い込みが弱くなってきた気がする。
見た目も古臭いので新しくしたい。
そんな方に向けて、トイレの換気扇を交換した体験をまとめました。
今回は換気扇本体の交換だけでなく、穴径が合わなかったため内壁・外壁・配管パイプの拡張、さらに露出していた電線の接続部をプルボックスで保護する工事まで行いました。この記事では、
- 換気扇交換の作業内容と流れ
- 穴径が合わない場合の対処方法
- 露出配線のリスクとプルボックスによる対策
- 資格が必要な作業と業者への依頼ポイント
をまとめています。
※作業に夢中になってしまい途中の写真が少な目です🙏
⚠️ この記事について:換気扇交換の配線接続作業は、第二種電気工事士の資格が必要です。無資格での施工は法律違反になります。資格をお持ちでない方は、配線接続部分を電気工事業者に依頼することをおすすめします。
▼ トイレ丸ごと交換の記事はこちら:
換気扇を交換しようと思った背景
トイレをまるごと交換するタイミングで、換気扇も一緒に新しくすることにしました。築40年の家ということもあり、換気扇もかなり古くなっていました。

新しいトイレに変えてもトイレルーム全体が古いままでは雰囲気がちぐはぐになってしまいます。せっかくなので換気扇も交換してトイレ全体をリフレッシュしました。
交換後は見た目がすっきりしただけでなく、吸い込みの力も明らかに改善されました。
既存の換気扇で発覚した問題点
取り外してみて気になったことがありました。既存の換気扇の電源が、室内から配管パイプを通って外壁側で電線が接続されている状態でした。(写真撮り忘れてしまったので手書きです🙏)

つまり電線の接続部が屋外に露出していたということです。これは雨水や湿気が接触した場合に漏電する可能性があり、安全上好ましくない状態です。
そこで今回の換気扇交換に合わせて、プルボックスを設けて屋外の接続部を保護する形に変更しました。
※ プルボックスについて:電線の接続や中継を行うための箱型の器具です。接続部を収納・保護することで、漏電や感電のリスクを低減できます。屋外で使用する場合は防水タイプを選ぶ必要があります。
⚠️ 今回の反省点:設置したプルボックスが防水タイプではなかったため、後日防水タイプに交換予定です。屋外に設置する場合は必ず防水タイプを選びましょう。防水タイプへの交換については別記事でまとめます。
作業前に知っておいてほしいこと
換気扇の交換には、作業内容によって必要な資格が異なります。
■ 電気工事士の資格が必要な作業
- 既存の換気扇の配線を外す
- 新しい換気扇に配線を接続する
- プルボックス内での電線の中継・接続
■ 資格なしでも対応できる可能性がある作業
- 換気扇本体の取り外し・取り付け(配線を触らない場合)
- 内壁・外壁の穴径拡張
- 配管パイプの交換
- プルボックスの取り付けのみ(配線接続を除く)
💡 おすすめの進め方:穴の拡張や本体の取り付けはご自身でDIY、配線接続とプルボックス内の結線だけ電気工事業者に依頼するという方法で、費用を抑えながら安全に施工できます。
作業の流れ
今回の作業手順はこちらです。
- 新しい換気扇のサイズを確認する
- 古い換気扇を取り外す(配線は要・電気工事士)
- 内壁の穴径を拡張する
- 外壁の穴径を拡張する
- 配管パイプを交換する
- ステンレスカバーを取り付ける
- プルボックスを設置して配線を中継する(要・電気工事士)
- 新しい換気扇を取り付ける(配線接続は要・電気工事士)
- 動作確認
材料・道具の準備
今回使用した材料と道具はこちらです。
・換気扇本体(Panasonic等メーカー品)
購入前に既存換気扇の本体サイズ・ダクト径・電気仕様(100V・消費電力)を確認しておきましょう。できれば同じダクト径のものを選ぶと穴拡張が不要になります。
・配管パイプ(ダクト)
換気扇のダクト径に合ったものを選びます。今回は穴径拡張に合わせてパイプも新しいものに交換しました。今回は換気扇に合わせてVU100の塩ビ配管を使用しました。
・ステンレスカバー
害虫の侵入を防ぐために必ず付けましょう。配管パイプのサイズに合うものを選定してください。
・プルボックス(防水タイプ推奨)
屋外の電線接続部を保護するために使用します。今回は非防水タイプを設置しましたが、屋外に設置する場合は必ず防水タイプを選んでください。
・屋外用コーキング剤
外壁の穴まわりに充填して防水処理をします。屋外対応のものを選びましょう。外壁に使用する場合は変成シリコンが必須です。外壁塗装する際に普通のコーキング剤では塗料が乗らなくなるためです。
・マスキングテープ・養生シート
コーキング作業の際の養生に使用します。
・電動ドリル
穴あけ作業に必要です。一家に一台あると重宝します。
新しい換気扇のサイズを確認する
まず現在の換気扇のサイズと仕様を確認します。確認が必要な項目はこちらです。
- 本体サイズ(取り付け穴のサイズ)
- ダクト径(排気パイプの直径)
- 電気仕様(100V・消費電力)
- 配線の状況(室内側か屋外側かで工事内容が変わる)
💡ダクト径は合わせた方が楽です。今回購入した換気扇のダクト径が、既存のダクト径より大きいものを選定してしまったので、外壁・内壁共に拡張する手間が増えてしまいました。可能であればダクト径は既存のものと合わせた方が交換が楽です。
💡 配線の確認が特に重要です。今回のように電線の接続部が屋外に露出している場合は、プルボックスによる保護が必要です。取り外す前に配線がどのように通っているか確認しておきましょう。
古い換気扇を取り外す(配線は要・電気工事士)
⚠️ 配線を外す作業は電気工事士の資格が必要です。
まずブレーカーを落として電源を遮断します。換気扇のカバーを外し、本体を固定しているビスを外して取り外します。配線は写真で記録してから外しましょう。
取り外した際に配線の状態を確認します。今回は電線の接続部が屋外で露出していることが分かったため、プルボックスで保護する対応を追加しました。
内壁の穴径を拡張する
新しい換気扇のダクト径に合わせて、内壁の穴をドリルと刃先の細いノコギリで拡張します。

⚠️ 壁の中に配線が通っている可能性があります。穴あけ前に配線の位置を確認し、傷つけないよう注意してください。
直径10mmぐらいの穴を何カ所か開けた後に、刃先の細いノコギリで壁材を切っていくと楽です。円が多少ギザギザになってしまっても換気扇で隠れるので問題ありません。一気に切ってしまうと壁材が割れることがあるため、ゆっくり丁寧に進めましょう。
外壁の穴径を拡張する
内壁と同様に、外壁側もドリルで穴径を拡張します。外壁は内壁より硬い素材のことが多いため、ドリルはコンクリート用を使用し、回転数を落として焦らず進めましょう。ドリル径が太いと外壁が割れる可能性が高いので、細いもの(直径3mmぐらい)を使用して、複数カ所あけると外壁が割れづらくなります。穴あけ後はペンチで拡張部分を割っていくように広げていきます。拡張部分以外が割れないようにゆっくり丁寧にすすめましょう。
穴の拡張が終わったら、隙間にコーキング剤を充填して防水処理をします。外壁まわりの防水処理は雨水の浸入を防ぐ重要な作業です。しっかり行いましょう。
配管パイプを交換する
穴の拡張が終わったら、新しいダクト径に合わせて配管パイプを交換します。古いパイプを抜き取り、新しいパイプを内壁から外壁に向けて通します。パイプの長さはピッタリより1mmぐらい短めに切ったほうが収まりが良いです。パイプと壁の隙間はコーキング剤で埋めて、気密性と防水性を確保します。
ステンレスカバーを取り付ける
新しい配管パイプにステンレスカバーを取り付けます。これがないと害虫が入り放題になってしまうので必ず付けましょう。配管パイプのサイズに合うものを選定してください。ステンレスカバーが付け終わったら外壁との隙間をコーキング剤で埋めて、防水性を確保します。
💡 コーキングのポイント:コーキング前にマスキングテープで養生しておくと仕上がりがきれいになります。コーキングが乾く前にテープを剥がしましょう。
プルボックスを設置して配線を中継する(要・電気工事士)
⚠️ プルボックス内の電線接続は電気工事士の資格が必要です。
今回は屋外で露出していた電線の接続部をプルボックスの中に収め、安全に中継できる形に変更しました。プルボックスは外壁の適切な位置にビスで固定します。

⚠️ 屋外設置のプルボックスは防水タイプを選んでください。今回は非防水タイプを設置してしまいました。雨水や結露が入り込むと漏電・ショートの原因になります。屋外に設置する場合は防水タイプが必須です。防水タイプへの交換については別記事でまとめます。
▼ 防水プルボックス交換記事はこちら(準備中)
新しい換気扇を取り付ける(配線接続は要・電気工事士)
⚠️ 配線の接続作業は電気工事士の資格が必要です。
換気扇本体をダクトパイプに接続し、壁にビスで固定します。配線は取り外し時に記録した通りに接続します。最後にカバーを取り付けて完了です。

動作確認
ブレーカーを戻してスイッチを入れ、正常に動作するか確認します。
- 換気扇が回転しているか
- 吸い込みが機能しているか(ティッシュを近づけて確認)
- 異音・異臭がないか
- 外壁の排気口から空気が出ているか
- プルボックスまわりに異常がないか
問題なければ作業完了です。
まとめ
換気扇を交換したことで、トイレ全体の雰囲気がさらにスッキリしました。吸い込みの改善も実感でき、快適さが大きく上がりました。
また今回の作業で既存の露出配線という安全上の問題も発見・対処できました。古い家屋では同様のケースがあるかもしれないので、換気扇交換の際はぜひ配線の状態も確認してみてください。
今回のポイントをまとめるとこちらです。
- 購入前に既存換気扇のダクト径・サイズ・電気仕様・配線状況を確認する
- できれば同じダクト径の換気扇を選ぶと穴拡張が不要になる
- 配線の取り外し・接続・プルボックス内の結線は必ず電気工事士が行う
- 穴あけ前に壁内の配線位置を確認する
- 外壁の穴まわりはコーキングで防水処理を忘れずに
- 屋外設置のプルボックスは必ず防水タイプ(IP44以上)を選ぶ
- 配線接続だけ業者に依頼して他はDIYすると費用を抑えられる
▼ 防水プルボックスへの交換記事(準備中)


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