冬になると脱衣所が極寒で、お風呂から出るたびに震えていました。
ニュースでヒートショックによる事故を見るたびに「明日は我が身」と感じていましたし、子どもが生まれてからは特に心配になりました。
そこで脱衣所に浴室暖房機を設置することにしました。この記事では、
- 設置した暖房機と使用部材
- 施工の流れと各工程のポイント
- 設置後の正直な感想と反省点
をまとめています。
⚠️ 重要:この作業は電気工事士の資格が必要です
今回の作業は単相200Vの電源工事(分電盤へのブレーカー追加・VVFケーブルの配線)を含むため、第二種電気工事士の資格が必要です。無資格での施工は電気工事士法違反となります。資格をお持ちでない方は、必ず電気工事業者に依頼してください。
⚠️ 活電作業について(重要な反省点):今回の施工では、諸事情により分電盤の元ブレーカーを落とさずに作業してしまいました。これは「活電作業」と呼ばれる非常に危険な行為で、感電・死亡事故につながる可能性があります。絶対にマネしないでください。分電盤内の作業は必ず元ブレーカーを切ってから行ってください。
脱衣所に暖房機を設置しようと思った背景
我が家の脱衣所は冬になると非常に寒く、お風呂から出るたびに体が震えるほどでした。
テレビのニュースで「ヒートショック」による事故を見るたびに他人事ではないと感じていました。ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い脱衣所・浴室への移動で血圧が急変し、心臓や血管に大きな負担がかかる現象です。高齢者だけでなく、誰にでも起こりうるリスクがあります。
子どもが生まれてからはさらに意識が高まり、寒い脱衣所でお風呂に入らせるのは良くないと思い、暖房機の設置を決断しました。
ヒートショックについて
ヒートショックは、温度差の激しい場所への移動で血圧が急激に変動することで起こります。特に冬場の脱衣所・浴室は温度差が大きくなりやすく、入浴中の事故原因の一つとされています。
脱衣所を事前に暖めておくことで、温度差を小さくしてヒートショックのリスクを下げることができます。
使用した部材
今回使用した部材はこちらです。
・三菱WD-240DK6(旧型番:WD-240DK2)(脱衣所暖房機)
脱衣所専用の暖房機です。200V電源を使用するため、通常の100Vコンセントでは動作しません。メーカーでも専用回路の設置を推奨しています。暖房・涼風の2つのモードが使えます。今回使用したWD-240DK2は旧型番で、現行品はWD-240DK6となります。
・パナソニック BSH2202(ブレーカー)
分電盤に追加する専用ブレーカーです。ヒーターの消費電力が高いため、既存回路への追加ではなく専用回路として設けます。
・VVF 2mm 2芯ケーブル
分電盤からヒーターへの電源供給に使用するケーブルです。単相200V・20A対応のVVF 2mmを使用しました。
・IV 1.6mm(緑)アース線
ヒーターのアース接続に使用します。感電防止のために必須の配線です。
作業の流れ
今回の作業手順はこちらです。
- 分電盤の空きスロットを確認する
- ヒーターの設置場所・配線ルートを決める
- ユニットバス点検口から配線ルートを確認する
- 分電盤にブレーカーを追加する
- VVFケーブルを配線する
- ヒーターを設置・接続する
- ブレーカーに配線を接続する
- 試運転・動作確認
分電盤の空きスロットを確認する
まず分電盤にブレーカーを追加できる空きスロットがあるかを確認します。スロットに空きがない場合は分電盤の交換が必要になるため、事前確認が重要です。
また今回のヒーターは消費電力が高く、メーカーでも専用回路の設置を推奨しています。既存の回路に追加するのではなく、専用のブレーカーと回路を新設します。
ヒーターの設置場所・配線ルートを決める
ヒーターの設置場所と、分電盤からヒーターまでのケーブルのルートを事前に考えます。
配線ルートは壁の中を通すのが理想ですが、ユニットバス周辺は点検口から屋内の空間を確認できる場合があります。今回はユニットバスの点検口を活用してルートを確認しました。

ユニットバス点検口から配線ルートを確認する
ユニットバスには点検口が設けられていることが多く、そこから屋内の空間を覗くことができます。今回はこの点検口から分電盤までケーブルを通せることを確認しました。

分電盤にブレーカーを追加する
⚠️ 必ず元ブレーカーを切ってから作業してください。
今回の施工では諸事情により元ブレーカーを落とさずに作業してしまいました。これは活電作業といい、少しのミスで感電・最悪の場合は死亡事故につながる非常に危険な行為です。この点は深く反省しています。絶対にマネしないでください。分電盤内の作業は必ず家全体の元ブレーカー(主幹ブレーカー)を切った状態で行ってください。
空きスロットにパナソニック BSH2202を取り付けます。取り付ける前にAC200V回路への切替ボタンを押します。ブレーカーの取り付けはスロットに差し込むだけです。

ケーブルを配線する
⚠️ この工程も必ず元ブレーカーを切った状態で行ってください。
分電盤からヒーターの設置場所まで、VVF 2mm 2芯ケーブルを配線します。ケーブルは壁内・天井裏を通してできるだけすっきり仕上げます。
アース線(IV 1.6mm・緑)も合わせて配線します。アースはヒーターの安全のために必須です。必ず接続してください。



ヒーターを設置・接続する
三菱 WD-240DK2を壁に取り付けます。付属の施工説明書に従って取り付け金具を壁に固定し、本体をはめ込みます。
ケーブルをヒーターに接続します。接続後はカバーを取り付けて本体の設置完了です。

ブレーカーに配線を接続する
⚠️ 必ず元ブレーカーを切った状態で行ってください。
ヒーター側の配線が完了したら、分電盤側でブレーカーにケーブルを接続します。ブレーカーの電線挿入口にしっかりと差し込み、抜けないことを確認してください。
配線の接続が完了したら、元ブレーカーを入れる前に誤配線がないかを再度確認します。

試運転・動作確認
元ブレーカーを入れ、ヒーター専用ブレーカーをオンにして試運転します。各モード(暖房・涼風)が正常に動作するか確認します。

異臭・異音・異常な発熱がないかを確認してから使用を開始してください。
設置後の結果と正直な感想
設置してみて、良かった点と反省点の両方があります。
■ 暖房効果
脱衣所が狭いため、弱運転でも十分すぎるほど暖かくなりました。ヒートショックの不安は大きく解消されました。
■ 設置場所の反省
設置場所を頭の上にしてしまったため、暖かい風が直接頭に当たって暑く感じます。もう少し横の壁や低い位置にすれば良かったと思っています。
■ ドライヤー代わり
予想外の収穫として、ヒーターの温風でドライヤー代わりに髪の毛が乾かせるようになりました。
■ 送風機能
送風運転もできるため、夏場は扇風機代わりとして活躍しています。
■ ヒーターは本当に必要だったか
お風呂の換気扇を止めて入浴前にシャワーを少し出しておくだけでも脱衣所は暖まります。ただしその方法はお風呂場や脱衣所のカビの原因になる可能性があるため注意が必要です。ヒーターを設置した方が衛生的には安全です。
まとめ
脱衣所に暖房機を設置したことで、冬の寒さとヒートショックへの不安が大きく解消されました。特に子どものいる家庭には、脱衣所の寒さ対策は安全面でも重要だと感じています。
今回のポイントをまとめるとこちらです。
- 今回の作業は第二種電気工事士の資格が必要(無資格での施工は法律違反)
- 分電盤内の作業は必ず元ブレーカーを切ってから行う(活電作業は絶対にNG)
- 消費電力が高いヒーターは専用ブレーカー・専用回路を設ける
- アース接続は安全のために必須
- 設置場所は暖風の向きを考慮して選ぶ(頭上設置は暑くなりすぎることも)
- 脱衣所が狭い場合は弱運転でも十分な暖房効果がある
- 送風機能があるモデルを選ぶと夏場も扇風機代わりに使える

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